イチョウ葉エキスと血流
イチョウ葉エキスと血流
イチョウ葉エキスは血流の改善に効果が期待されています。
イチョウ葉は、1950年代から研究されてきました。
その研究過程で発見されたのが、イチョウ葉エキスの血流を改善する作用です。
イチョウ葉エキスは、特に脳の血流改善効果に有効であるとされています。
その、イチョウ葉エキスの血流の改善効果は、主に3つの作用によります。
◆血流の改善効果
①血管の拡張作用
イチョウ葉エキスに、毛細血管を拡張する作用があります。
特に脳の血管は、無数の毛細血管が張りめぐらされています。
脳の血管が拡張されれば、脳の血行が良くなり、
脳の萎縮の抑制や記憶力の向上、認知症の予防の効果が期待されます。
イチョウ葉エキスには、血管収縮の成分である
トロンボキサンA2という物質の働きを抑える作用があります。
トロンボキサンA2は、動脈や気管支を収縮させたり、
血小板を凝集させる働きを持った物質です。
そのため、イチョウ葉エキスには、
動脈や気管支の収縮を抑え、血管を拡張させる効果があります。
また、イチョウ葉エキスを摂取すると、プロスタサイクリンという物質が体内で産生されます。
このプロスタサイクリンに、毛細血管を拡張する作用があります。
つまり、イチョウ葉エキスには、間接的に毛細血管の拡張があるのです。
②血小板の凝集を抑制
イチョウ葉エキスには、血小板の働きを正常に保つ効果があります。
血小板は血液に含まれる成分で、出血を止める作用があります。
しかし、血小板の凝固作用が過剰になると、
血液がドロドロになってしまい、血行不良jなったり、血栓症の原因にもなります。
血小板の凝結にはPAF(血小板活性化因子)という物質が関わっています。
PAFは活性酸素やウイルスなどの刺激で発生し、
血小板を過剰に活性化させ、凝集させる物質です。
また、PAFには血液中の水分を血管外に出す作用があるため、
血液が濃くなって粘度が高まるため血流の悪化へとつながります。
イチョウ葉エキスに含まれるギンコライドには、
血小板を凝集物質であるPAF(血小板活性化因子)の作用を妨げる働きがあります。
そのため、イチョウ葉エキスには、血液をサラサラにし、血行を正常に保つ効果があるのです。
③活性酸素の生産を抑制
血液成分が悪化する原因として、過酸化脂質の存在が挙げられます。
過酸化脂質とは、血液中の悪玉(LDL)コレステロールが
活性酸素によって酸化した物質です。
過酸化脂質は、アレルギーや血流の悪化、動脈硬化、血管の老化の原因となります。
イチョウ葉エキスは抗酸化作用があるため、過酸化脂質の発生を抑えることができます。
以上のように、イチョウ葉エキスには血流を改善し、健康を保つ効果があるのです。